2011年9月9日金曜日

LIFE IN A DAY



LIFE IN A DAYという映画を観てきたのでその感想。
どんな映画か細かい内容知りたい人は公式サイト、もしくはwikipediaを参照してください。

LIFE IN A DAY 公式サイト

LIFE IN A DAY wikipedia

140か国から寄せられた8万本、4,500時間に及ぶ2010年7月24日に撮られた映像を映画にしましたという映画。
要するに素材をどう調理するか、そこのみが際立って重要な映画だ。
正直面白くするには二つの方法しかないと思う。
一つは素人が"撮った"映像の組み合わせではなく、"撮れてしまった"日常のつぎはぎで全く日常的でない物語を作るという方法。
イメージとしては、たとえばいろんな漫画のコマを切り張りして新しい物語を作るようなものかな。
素人が撮った映像の一番の魅力はやっぱり"撮れてしまった"ところだと思うし、ただそれは瞬間瞬間でしかないので、コマの切り張りのようにそれを使うという方法で作られた物語は面白くなると思う。
二つ目は完全にVJの感覚でエフェクトかけまくって編集した映像作品にする方法。
まあ正直これは映画の長さでやられると結構きついけど、まあ試み自体が挑戦なわけだからそういうのもアリなんじゃないかと思う。

なんでわざわざ面白くするにはこういう方法しかないと思うに至ったかだが、要するにこの映画は上記のどちらでもなくてつまらなかったからだ。
正直youtubeで適当に検索して見つけた動画をザッピングしているのと変わらない。
ある程度ここは恋愛パートとかここは戦争パートとかで分けてはいるんだけど、面白くする一つ目の方法として書いた"撮れてしまった"日常の描写では全くなく、素人が友達の持つカメラに向かってカメラ目線で「私は○○で~」みたいなことばっか言ってるだけなので相当どうでもいい。
確かに動画の精査には時間かかったかもしれないけど、正直だからなんだよと思わざるを得ないし、何の意図も汲み取れない。
加えてこれはもったいないと思ったんだけど、撮影日が2010/7/24の動画縛りなのに、全く効果もないし意味もない。
最初もっともらしく日の出の風景から始まって、最後よくわかんない高校生が「何にもない一日が終わるけどなんだか特別な気分」とか言って終わるだけで、その途中は一切一日の文脈がない。
勿論時系列で動画を並べることより面白くすることの方が重要なのだけど、最初からそれをやる気がないなら朝日から始めるんじゃないよ!
部分部分で「世界中の日常」は自分の日常と比べると「非日常」的なことをやりたかったんだと思うんだけど、やたら東南アジア、南アフリカの映像が多くて、その映像のどれもがすごく画質が良くて完全にアメリカ人向けにわざわざ撮影した映像としか思えないものが多過ぎたのも嫌な点。
youtube見たことある人なら誰もがこの映画を観て感じることだと思うけど、この映画の画質の良さと音質の良さは異常なんだよ。
まず映像を選定するにあたってHD画質のものという感じで選んだとしか思えない。
だから、なんだろうね、根本的に頭を抱えてしまう。
寄せられた映像を切り取り解釈を与え作品にすることがこの映画に携わったクリエイターの仕事だと思うんだけど、独自の切り口や解釈なんか存在せず、ただ投稿者が載せたままの動画をそのまま組み合わせているだけにしか思えない。
一体膨大な時間をかけて何がしたかったんだい?

文句ばかり言ってもアレなので面白かった場所も書いておきます。
LOVEをテーマにした音楽フェスで人が多すぎて混乱に陥り人が怪我したり死んだりしている映像で、大きな体の女性があおむけに倒れて心臓マッサージを受けていて、その心臓マッサージのスピードとBGMの四つ打ちのBPMが一緒なところ。
もの凄くいやーな感じにさせてくれる、いい表現だったと思いますよ。

まあ一種の苦行映画でした。
DVDになるのかもわかりませんが、出ても観なくていいと思います。

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