2012年3月23日金曜日

Young Adult(ヤング≒アダルト)



本日観てきたヤング≒アダルトの感想です。
どんな映画かは公式サイトやwikipediaを参照してください。

ヤング≒アダルト 公式サイト
ヤング≒アダルト wikipedia

ざっくりどんな話かというと、学生時代チヤホヤされて女王様のように振舞っていた自分から抜け出せずにいる37歳のシャーリーズ・セロンが、元カレの子供の誕生祝いで田舎に帰って、ついで彼とヨリを取り戻そうとしてうんちゃらかんちゃらって感じです。
結論からいうとまあまあ面白かったです。
主人公は中高生向けの恋愛小説のゴーストライターで、自分自身もそこで描かれているような体験をしていたし、まだその幻想から抜け出せないでいるので、田舎でのリアルと乖離してしまうといった話になるんだけど、正直彼女が子供っぽいとかどうとかじゃなくて、単に頭おかしいだけに見えなくもなかった。
だって結婚して子供の生まれた元カレの家に行ってさ、彼は私と結ばれる運命、彼だって同じ気持ちに違いないと思い込むのって、別に精神が幼いとかわがままって範疇を超えているよね?
だからどうこうって話ではないんだけど、特にアタクシ自身が学生時代クラスの中心の女子に対し恐怖感を持っていた側の人間なので彼女の気持ちはそもそも凄く異質な文化と感じてしまうし、その上病んでるって感じなので、最近観た映画の中でもかなり主人公に感情移入がしづらい映画になっているなと思ったよ。
そういう観点からいうと最も感情移入出来たのは、パットン・オズワルトが演じる学生時代ゲイと勘違いされ、学校の体育会系の連中にリンチされて下半身に障害を抱えた男だ。
なんとも気持ちのいい男、とまでは言わないが、完全に自分に落ち度のない不幸な目にあっているにも関わらず卑屈にならず堂々と生きているその姿を主人公と比較し、きっと多くの観客にとって見た目よりずっといい男に見えたに違いない。
デブでオタクと自分では言うが、趣味がガレージでのウィスキー作りってのがなんか良かった。
最初ガレージにシャーリーズ・セロンが訪れたとき何やらバーナーで作業している姿が見えて、何か溶接でもやっているのかと思ったらオーク樽の焼き直しだったのが印象的だ。
まあ半分アル中のシャーリーズ・セロンは彼の自慢のウィスキーもガブ飲みするばかりで、その飲み方は幼稚というよりバカにしか見えないのが面白かった。

基本はシャーリーズ・セロンが元カレにアプローチして、その話を飲みながらパットン・オズワルトにするってのの繰り返しでお話は進んでいきます。
学生時代の女王と校内ヒエラルキーの最下層にいた男が同じテーブルについているんだけど、どう見てもまともなのはデブでオタクで障害者の男の方ってのがまた皮肉だ。
でも基本的に彼はシャーリーズ・セロンに対してそんなに敵意を持っていないんだ。
実際同級生は彼女の陰口を叩くけど表面上は彼女を持ち上げようとするが、彼は素直にズバズバ言う。
いい奴なんだよな、ほんと。
だって彼をゲイ呼ばわりしてボコボコにして障害まで負わせた連中は、学生時代のシャーリーズ・セロンの男たちなんだよ?
そんな連中のチンコしゃぶってた女に対して何でそんなに優しいんだよ!
いい奴過ぎるよオズワルト!
だから正直シャーリーズ・セロンは地獄に落ちようが別にかまわないけど、その代わりパットン・オズワルドには幸せになって欲しい、ずっとそう思っていたよ。

でも意外だったのが、下ネタが思ったより少なかったことだ。
だってアル中のビッチが主人公の映画だよ?
ヤリまくりだと思うじゃない?
ところが最後までノー乳首だったんだよね。
マックス脱いだのががヌーブラとショーツ姿ってとこまでなんだ。
まあド田舎の地元に今回は元カレ落としにいっているわけだからって考えればそんなやんちゃがなくても不思議じゃないけど、なんか意外だったな。
意中の元カレ以外の過去の"関係者"に言い寄られるみたいなシーンもなかったもんな。
まあかと言って最後元カレに振られたシャーリーズ・セロンとパットン・オズワルドが寝るシーンがやたら盛り上がるわけでもなかったけどね。
ただそのシーンで残念だったのは、パットン・オズワルドの曲がったチンコに関する描写が全くなかったことだ。
劇中彼女との会話でボコボコにされた時チンコまで変形してしまって、小便も射精も斜めにならないと出来ないっていうセリフが出てくるんだ。
だったら「わあ凄いことになっている」みたいなシーンが欲しいじゃない。
凄いの意味することが若干違うというギャグね。
それは是非欲しかった。

そう、ギャグっていう部分については戸田奈津子字幕なので、そちら側にかなりの問題があったので、それは凄く残念だ。
てか大資本のだけやればいいのに、何でこういう映画にも彼女が出てくるんだろう。
どこかは忘れたけどいくつか明らかに「んんっ?」って思うシーンがあったよ。
誰の幸福にもなっていないんだから、彼女にやらせるのはもうやめたらいいんじゃないかな?
ギャラだって高そうだし。
そんな中でもギャグとして面白ったシーンは、元カレの子供の命名パーティのシーンかな。
元カレは趣味でドラムをやっている自分の奥さんにサプライズとしてドラムセットを買って用意していたんだ。
庭でパーティをやっているなか盛り上がってきたところでガレージのシャッターが開きドラムセットが登場する、といった演出だ。
ところが庭でシャーリーズ・セロンがブチギレてその奥さんやら参加者に悪態をつきまくって空気が最悪になったところでシャッターが開き、元カレがダカダカドラムを叩いて「サプラーイズ」みたいな感じで出てくるんだけど、まあそのスベリ具合がね、まあまあ良かった。
まあギャグとしてはベタなんだけどね。
あとはエビフライがウリのレストランというかダイナーで元カレと会うシーンがあるんだけど、超キメッキメのドレスで出てきて完全に浮いているというね。
面白かったんだけど、彼女の考える「レストラン」とこの地域でいうところの「レストラン」が違ったために起きたことなのか、彼女が空回りしてそうなったのかがイマイチ微妙だったのが、ギャグとしては分かりづらくなっていたかな。
だからコメディ要素はあんまりない映画だったという感想です。

新宿武蔵野館はやさぐれたおっさんばかりだったのでアレだったけど、実際に学生時代がチヤホヤのピークだった、とまでは言わないまでも、いわゆるクラスの中心の女子グループにいた女性がこの映画を観た感想が気になるな。
さっき書いたように、俺には感情移入は出来なかったから、そこは気になる。
パッケージは割と恋愛映画的に仕上げているからきっとTSUTAYAに並んだら結構女子が借りていきそうだな。
結構面白かったので、まだ劇場でもやっているし、是非観てみるといいと思いますYO!
そんな感じでした!

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