2012年9月13日木曜日

あなたへ


先週の土曜日の映画荒行の二本目として観た「あなたへ」の感想です。 どんな映画かは公式サイトやwikipediaを参照してください。

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原作は読んでいないので比較は出てこない感想になります。
結論からいうと、結構面白かったです。
思ったのは、これ高倉健さん以外がやったらリアリティが吹き飛ぶというか、高倉健さんがやっているからかろうじておとぎの国のお話じゃなく受け止めることが出来る、そういうスリルがビンビンの映画です。
高倉健は刑務所の刑務官をやっていて、そこに慰問で来ていた童謡歌手の田中裕子を気に入って結構な歳だったのに結婚をするんだけど、童謡の歌手を好きになる刑務官、という設定はいいとして、田中裕子は本当は慰問じゃなくて刑務所に入っているある人の為に歌っていて、先日その人が亡くなったから慰問に行かなくなった、というか今までのは厳密に言うと慰問じゃないからみんなに謝らなくてはならないとか独自の音楽観を展開し、特別な理由が語られずとにかくいつの間にか夫婦になっているので、まあ普通は「ん?」となってしまうところだが、高倉の健さんが選んだんなら間違いない!という力技で持ってっているところは流石だなと思わずにはいられなかったよ。
全然言っている意味が伝わってないと思うので端的に言うと、この映画は無茶苦茶な設定なんだけど、とにかく健さんのいろんな表情が観れる、その一点において魅力的だし、いい、そういう映画だってことが言いたいんだ。
特にオートキャンプ場でビートたけしとのやりとりはヒリついてて良かったなあ。
仕掛けるたけしに困る健、最高だぜ!
あのシーンは是非腐女子と呼ばれる嗜好の女子に見てもらいたい!
あれは、ヤヴァいぞ。
とだけ言っておく。

ただサービスのつもりなんだろうけど、全くサービスになっていないことがあって、それは脇役がほぼ全員有名な俳優、女優だってところだ。
例えば、いかメシの販売員は草彅剛と佐藤浩市、警官は浅野忠信、立ち寄った大阪のお好み焼屋には阪神ファンの岡村隆、釣り船屋のジジイは大滝秀治でその孫娘は綾瀬はるか。
先述のビートたけしは元国語の教師と嘘をつきながらキャンピングカーで放浪しつつ行く先々に車上荒らしをしているという設定のおっさんだし、まあ観たことのある顔の多いこと多いこと。
俺たちは健さんが観たいのに気が散ってしょうがない。
最初観ていると群像劇として展開するのかと思えなくもなくてそのつもりで身構えていると、全くお話と関係なかったりするからね。
このサービスは明確な失敗だったと思います。
実際この映画を観たのは豊洲のららぽーと内にあるUnited Cinemasで土曜日のお昼という超家族連れの多い時間帯で、劇場は結構人が入っていて、半分くらいかな、埋まっていたんだけど、掛け値なしでアンダー50の客俺一人で白髪率以上に高い空間だったし、綾瀬はるかとか浅野忠信なんて別に誰も興味ないと思うんだよ。
お金かかっただろうに、やんなきゃ良かったのにね。

まあそれはいいとして、結構おばあちゃん同士とか年配のカップルで来ていて、普段あんまりかぶらない客層だったので、なんだか貴重な体験をしたような気がしたというお話でした。
ただこれテレビで観たらつまんないと思うので、劇場でジジイババアに混ざって観るのがオヌヌメです!(適当)

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