2013年6月23日日曜日

CONTRABAND(ハード・ラッシュ)




先週の日曜日は珍しく渋谷に買い物に行っており、その買い物のときに観た映画「ハード・ラッシュ」の感想です。
どんな映画かは公式サイトを参照してください。
久しぶりにwikipediaの記事が存在していない映画だ。


正直観た感じ、微妙と思いました。
もしこれを週末DVD借りておうちで観たとしたら、逆になんか面白ことないかなと街に繰り出したくなる感じです。
ざっくりどんな話かっていうと既に足を洗って堅気になっている「元・国際的な運び屋」が、義弟のミスの尻拭いのために偽札を密輸します、というお話です。
以上終了、という感じなのでお話はものすごくシンプルです。
これだけ目的が整理された映画は珍しいとすら思うのですが、素直にのめり込めないいくつかの要素が「うーん、本当にそれでいいんだっけ?」という感じにさせてくれます。

まあこの手の映画を面白くするには、多分大きく2つの方向性があって、ひとつは徹底的に犯罪の様子だとか暴力描写を細かくリアルに描くことで「なんかヤベェ」って感じでハラハラさせる方向と、とりあえず細かいところは置いておいてアクションだとか演出の派手さの勢いで持っていく方向、ざっとこのどちらかだと思うんだけど、この映画はそのどちらも中途半端って感じがしてしまった。
ポスターだとか予告編を見ると前者の方向性の映画という宣伝になっているんだけど、この映画を観て良かったと思う部分はどちらかというと後者のような部分だった。
要は「どうやって密輸を成功させるの?」の部分が、ちょっと弱すぎて微妙だったけど、国に残された主人公の奥さんが脅しをかけられまくるところはハラハラして良かった、みたいな感じです。
密輸のくだりがどうにも弱く感じてしまったので、まあ微妙だと思ったわけです。

具体的にどんな風に微妙だったかというと、問題に対する解決方法が、「本当にそれで解決するんかい!」と思うようなものばかりで、なんだかなーとなってしまったという感じ。
なんか語尾に「感じ」とついてばかりだけど、なんかそんな感じの映画なんだよね。
それはいいとして、大きく引っかかったポイントを挙げると、まずは偽札の調達シーン。
予定していた調達先が用意した偽札の質が悪くもっといい偽札を仕入れる必要が出て、でもアホの義弟が調達用の資金で独自に麻薬を買ってしまったため金がなく、さあどうすんべとなって悪の親玉みたいのに交渉した結果、強盗の手伝い、というか見本を見せてくれたら持ってっていいよという話になる。
そもそも主人公とその仲間は密輸チームであって、強盗チームではないような。。
なんでそんな人たちに見本を見せろなんていうのだろう。。
まあ実態は囮というか捨て駒みたいなもんだから、そこは譲って「見本」というのは表現上の問題だったとして、その強盗の方法もズサンでね。
絵画を運んでいる護送車を襲うんだけど、普通に車で体当たりして止めて後は単純にドンパチだからね。
これ見本とか捨て駒とかもはやそういうレベルじゃないでしょ!
スーパーノートの偽札シートを大量に保有している組織の親玉がその強盗の陣頭指揮をとって、結果撃たれて死ぬとかマジでどうゆうこっちゃという感じになる。
で結局強盗自体は成功してるんだけど、なぜか護送車から目的の絵画を引きずりだすと木枠からキャンパスを切り取って、絵の描かれたキャンパスをカーペットみたいに丸めて持ち去るんだ。
そんなことしたら絵が!
絵が!
と思った。
オチとして、その偽札の仕入れの条件として手伝って盗んだ絵画はなんやかんや主人公が持ち帰ってて、実は密輸に成功した偽札よりもそっちの絵画の方がずっと価値が高くて、ヤッター!みたいなのがあるんだけど、実は丸めただけではなくブルーシートのごとく散々クッシャクシャにしていろいろな用途で使っていて、俺、絵とか詳しくないけど、さすがにそれはない、そう思った。
バリバリの部分が丸めたりクシャクシャにしたりしたら、ボロってなるよね、普通。
さすがにそれは酷いと思ったの。

極めつけは最終的な密輸方法。
当初の予定では貨物船の壁に穴を開けてそこに隠しておく、って感じだったんだけど、裏切りがあったりして船が到着次第徹底的に調べらてしまいそうだ、となってどうにか違う方法を検討しなくてはならない、となったんだ。
でどうしたかっていうと、重しをつけて海に沈めたの。
んで後からそれを回収したんだけど、そんなんでいいんだったら誰でも密輸出来んじゃない?
まああらかじめ用意していたプランBだから主人公たちはスムーズに出来ただけ、という解釈も一見出来なくもなさそうなんだけど、実はまったくそんなことはないんだ。
なぜかというとその重しに使ったのは偶然コンテナで見つけた「塩」だからだ。
困っていたら塩を見つけて閃いちゃったらしいよ。
で、まだそれ自体は全然良くて、塩を重しに使うと決めてから主人公は謎の理屈を唱え始めるんだ。
「塩は水に溶けるだろ?」
って。
この人一体何を言っているんだろう、と誰もが思ったし、今でもそう思っている。
一応物語的には重しを麻袋に入れた塩にすることで深い深い海底に沈ませておいても浮き上がってくるから回収が楽、的な話のようなんだけど、主人公はなんと沈めた座標を記録しておくだけではなく、なんとどれくらいの時間で塩が溶け出して浮き上がってくるか計算していたというんだ!
無理だよそんなの!
複数の麻袋の品質が極めて均等だったとしても、どう考えたって誤差が大きいよそれ!
大体沈めた地点の海の深さにもよるし、当然海流の影響受けるよ!
でもちゃんと回収しに戻ると沈めた地点に大量の札束が浮いているんだよね。
凄い!
主人公は密輸のプロを名乗るくらいなら海洋学者を名乗った方がいい!

まあ、「なんでそんなことするの?」の連発で少し心が疲れてしまう感じの映画ではありましたが、渋谷のヒューマントラストシネマのコンセッションにはサクサクのポテトが売っていて、なんかそれが好きなので、まあいいかという気持ちです。
先週公開の映画なのでまだまだやっていると思いますが、無理して観に行かなくてもいいと思いますよ!

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